同僚のHさんの話 | 魔法石の庭3rd

同僚のHさんの話

 そういえば、うちの職場に変な人がおりましてね。
 えーっと、一応、今の職場は、障害者の人たちが作業をして「仕事をする」ということを練習する、という意味合いの場所なんですけど。
 そういう施設にいると、まあ、変な人もおるわな。とは思われるかもしれませんけど、実は健常者のいる普通の職場でも、人間関係のめんどくささはそう変わらないのでは?と感じています。
 
 で、その変な人なんですけど、最初は同じ作業をする日が重なっていたんですよね。
 それで、ある日、重い荷物を届けて、その人(50代男性)が荷物を運び入れて、私が上司に渡された伝票をその荷物に挟んだんですよね。
 そうしたら、何故かその人がぷいっとどこかに行っちゃいまして。上司と「どうしたんだろうね?」と話しつつ職場に帰ってきたら、なんとその人、怒って帰ってしまったと。
 他の上司からも、「話聞いてても別にかみなさんも○○さん(一緒にいた上司)も悪くないし、勝手に怒ってるんだから怒らせておけばいいんじゃない?」と言われ。

 それで、これまた「えー……」なんですけど、その人、通う曜日を変えてしまったらしいのです。
 しかも、私とかぶらないように。
 理由は、上司も教えてくれなかったのですが、明らかに私の一件だと分かるわけで。でも、私もそこにいた上司も、何が彼をそんなに怒らせたのか分からないのです。重い荷物を男性が持って行って、女性は軽い物っていうのも、前から多々ありましたし。

 なーんか、めんどくせー男だな!ということで、その時は「まあ、めんどくさいのと離れられてラッキー」ぐらいに思っておきました。……そんなふうにポジティブに考えられたのもまた時が経ってからで、当初は「なんでそんなに怒られたの!?」とオロオロしていたのですが。

 で、時は流れて、つい最近。
「おはようございまーす」と出勤したら、その人がいるではありませんか!
 まあ、今日だけかな……と思いながら鞄をロッカーにしまっていたら、その人が来て、「はじめまして、沼田です」と。

 ……?沼田って誰?
 その人、どう聞き違えてもその名字じゃないんですよ。
 で、私は「あ、はい、どうも」とだけ答えて、その時はそれで終わりました。

「聞き違えとかかなー?というか、実は別人?」とか思って、シフト表を見ていたら、その人の来る日とかぶってるじゃないですか!しかも、全然初めましてでも沼田でもないし。

 なんで嘘ついてるのか、彼の中では既に私は「初めましての人」になってるのか……。
 もうね、そこで時空が歪んでなんかSF映画みたいにタイムシフトがずれたのかとしか考えれないんですよ!
 分からん……。どう考えても、その人の感情の動きとか、こう行動されたからこうなった、というロジックが分からんのです。

 いやー……強烈なSF体験しましたね……。
 っていうか、他の人は普通に「Hさん(その人の名字)」と呼んでますし、なんで再会した時に「沼田」と嘘付いたのかとか。
 分からんですねえ……。ホント、一言で「病気」といっても、色んな人がいますよ。ええ。

 はっきり言って、こういう強烈な経験した後だったら、健常者との仕事なんて楽勝な気もしますけどね。
 まー、健常者といっても、「診察を受けてないだけで、実は障害者」って人もいるとは思いますが。ハラスメント行為を普通にする人とかね。

 ちなみに、Hさんは普通に接しています。あっちも、特に避ける様子もないです。
 ホントに、数年前の件はなんだったのか、そして、何故今頃になって元のシフトに戻したのか……。
 考えれば考えるほどSF映画っぽくなってくるので、止めときます。どうせあと数ヶ月で辞めますしね。

 いや、しかし、これは訳分からん状態になりましたよ……。久々になんか実はツッコミ待ちだったのでは?とか本気で沼田なる人物だと自分では信じているのでは?とか考えさせられました。
 私も障害者ですけど、障害者の人の考えることは、未だにわかりません。そして、答えもわかりません。
 まあ、スルー能力が問われるアットホームな職場です!ってことですね。
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コメント

もしかしたらそのHさんという方、実は多重人格者だったり……とか考えてしまいました。主人格と別人格が入れ代わると、口調とかも全くの別人になってしまうみたいですしね……
f^_^;。
Re: タイトルなし
ああ・・・なるほど。
多重人格ですか。そう考えれば腑に落ちますね。
ホント、色んな人がいますよ。ええ。

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