星新一「自分カウンセラー」 | 魔法石の庭3rd

星新一「自分カウンセラー」

 私の最も好きな、星新一のショートショートに、「自分カウンセラー」という話があります。

 ネタバレまでしているので、この先読む人は注意なのですが……

 とある青年が、「役者になりたい」と言ってきかないのだが、両親はそれに反対。口では「進学してからでも遅くないじゃないか」とは言うものの、息子はそれが口先だけでの嘘で、そのうち諦めてサラリーマンになってくれるだろうということを知っていた。
 そこで、青年は「自分カウンセリング」なるものを受けることになる。それは、10年後、20年後、30年後……の自分を映して、いわゆる未来の自分から助言を得るというものだった。
 青年は、「どうあっても夢は諦めない」という意志を固くして臨むのだが、どの世代も、「諦めて進学してサラリーマンになれ。演劇の世界はそう甘くはないんだ。アルバイトでどうにか食いつないでいるんだ」と言う。
 
 そして、最後の老人になった青年は、ぼろ布を纏って薄汚い顔で、「これを見ろ。俺は今、ホームレスなんだよ!演劇の道は諦めろ!」と言う。
 すると、青年は立ち上がり、「お前たち、どうあっても俺を諦めさせたいんだな!よし!俺は絶対にお前たちみたいにはならない!俺は、役者として絶対に成功してやる!99%失敗することでも、1%は成功するってことだ!俺は未来を変えてやる!」と叫んだ。
 すると、老人はにっこりと笑って、消えていった。

 それから月日は流れ、青年はすっかり老いさらばえて、ぼろ布を着て、汚れた顔のあの日見た老人になっていた。
 しかし、そこに男がやってきて、「そろそろお時間です」と青年に声を掛けた。

 満員の劇場では、観客たちがあの青年の、主演である乞食役の登場を今か今かと待っていた……。

 蛭子さんも言っていましたね。「夢っていうのは、本当に願えば50~60%は叶うんですよ」と。
 私も、未来がどんなに悪くても、絶対に夢を叶える!と願っています。
 そのためには、努力が必要ですが、私は「文章書きになる」という夢を叶えるためには、どんな努力も惜しまないと考えています。
 夢は、叶えてみせますよ。エジソンだって、発明を始めたのは30代半ばだったと言いますしね。
「何かを始めるのに、遅すぎるということはない」と、私は思っていますから。
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