人の口に戸は立てられず | 魔法石の庭3rd

人の口に戸は立てられず

 うちの、ちょっとした小話。

 お隣さんのおじいさんが亡くなって(といっても96歳だから大往生。死因は老衰という羨ましい逝き方)、お葬式について話していた時のこと。
 
 うちは、お隣さんとはあんまり仲が良くなくて(ていうか、どこでもそんな感じらしいですけどね)、でも隣だから一応相談には顔を出さないと……ということで、両親が行ったのですが。

 とある遠縁の親戚に、「住所はどちらから?」と聞かれ、「隣なんですよ」と答えたら、「ああ、あの大きいおうちの!」と言われたそうで。
 まあ、うちは農家なので、家だけは無駄にでかいんですけど。お金は全然なくて、以前泥棒に入られた時も、警察から連絡が来てからようやく気づいたぐらいの金目の物のなさなんですよ。
 結局、盗られたのは父のポケットにあった5万円だけっていうね。っていうか、うちの父、財布を持ち歩かないで、お金を裸で持ってるんですよ。しかも、5万円も持ち歩いてるっていう……やっぱ水瓶座って変人だわ。

 家はと言うと、でかいだけで雨漏りするわ(しかも私の部屋。いつもじゃないけど、どうも大工さんが来た時に天井裏の窓を閉め忘れたらしい)、すきま風は吹くわ、風でドアは開くわ、はっきり言って欠陥住宅ってレベルじゃねーぞって感じなんです。
 でも、外観はでかいので、とある小学生が「ここのでかい家の前に集合な」と言っているのが聞こえて、ようやく「あれ?うちってでかいのか?」と気づいたぐらいなんですけどね。

 それから、「お隣ということは、日銀に勤めていらっしゃる……」と言われ、慌てて「いえ!普通の会社です!」と否定したそうです。
 そこからわかったのですが、ニート二人も飼ってる=金持ち=公務員=日銀勤め(日銀って公務員か?)という噂の尾ひれがついたらしく、遠い親戚筋では、うちの父は日銀のエリートサラリーマンになっていたそうです。
 
 だったらもっと快適なニート生活送れたんですけどねえ。

 それと、祖母が怪我をして畑仕事できなかった時、私が代わりに草むしりとかしていたのですが、その時に隣のお嬢さんが玄関先でちらっと見に来ていたのを感じていたのですが、それは隣のじいちゃんが「隣の子は暑いのに草むしりしてるってのに、うちの子は手伝いもしやしない」と言われたからだったそうで。
 いやー……私も、頼まれなければしませんでしたよ。一応私が「草むしりくらいならするよ?」と言ってやったんですけどね。
 
 なんか、うちの家がものすごい誤解を受けているようなので、親戚筋にも「普通の家ですよ」と噂を否定しておいたそうです。
 噂って怖いですね!まあ、「借金だらけで落ちぶれた家庭」と噂されるよりは良いんですけど。

 でも、うちの父親が一応公務員の下働きしているので、市役所の人が正装で訪ねてきて、地震の時の被害の状況を一通り確認したあと、「○○さん(父)は○○(下働きの会社)に勤めていらっしゃるんですね!」と言われて、それが祖母の自慢の種になりました。
 
 それを見ていた人から、もしかして日銀に勤めてるなんて噂が広がったのかも……。そんなに金貰ってるわけないじゃないですか……。それなら、私、パート辞めてカジテツ姫(家事手伝い=花嫁修業 の裕福な家のニート)してますよ。

 人の噂って怖いね!って話でした。
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