じいちゃんは酒飲みだった | 魔法石の庭3rd

じいちゃんは酒飲みだった

 生前、じいちゃんは日本酒党でした。
 いつも、このぐらいの季節になると、熱燗で一杯、というのが毎日の楽しみだったようです。
 基本、家のことは何もしないじいちゃんだったのですが、熱燗となると、苦手な電子レンジ操作も覚え。「あちちち」と言いながら食卓に運んでいました。

 で、私は子供時代、じいちゃんが喜ぶので一緒に晩酌してたのですが、「子供に酒飲ますと頭悪くなる」ってのは嘘ですね!実際、私は中学でも普通よりちょっと頭良いぐらいの偏差値で、中間テストの美術で、色鉛筆持ってくるのを忘れていて、もう一つの実習テストである点描に全てを掛けてひたすらドット打ってたら(点描ってドットですよね)、美術の先生から答案を返して貰った時に、「その意気や良し!」とそれだけで90点貰いました。

 本当はダメなんでしょうけどねー。まあ、まだそういうのが緩い時代でしたから。

 祖父は肺がんでこの世を去りましたが、それは喫煙のためだったようです。
 セブンスターという、強い銘柄をガンガン吸っていて、そりゃあ肺がんくらいにもなるだろうな、という。
 ただ、女遊びが結構強い人で、旅館の芸者さんを口説いて一晩を共にしたり、囲ってる愛人が発覚するという修羅場もありました。まあ、愛人さんが良い人で、「右川様の遺産相続は、全て本家の方にお任せします」と身を引いてくれたとか。

 肺がんでも、喫煙習慣などの後天的なものと、以前紹介した奥山貴宏さんのような先天性の肺がんがあるそうです。
 なんでも、がん細胞というのは、日常的に生まれ出てくるもので、それを健康な人の抗体は日々やっつけているそうで。だから、ストレスや加齢などで体が弱ると、ガンが勝ってくるので、がん細胞として悪さをするとのことです。

 つまりは、ガンって、緩慢な自殺みたいなものなんですねえ。
 人間が、「死にたい」と思い続けた末が、ガンなのではないかと。まあ、ガンが発見されると、不思議なことに「死にたい」と思っていたのが「生きたい」になっていて、治療を前向きに受ける気になるんですけどね。

 じいちゃんは、まあ、やることやって亡くなったので、まあ良い人生だったのではないでしょうか。
 祖母はそれで泣くことも多かったらしいですが。

 ただ、じいちゃんは酒乱ではありませんでした。
 酒を飲むと上機嫌になり、「かみな、○○(弟)、小遣いやるか?ほら、小遣いやるから」と、よく1000~500円くらい貰いました。
 また、幼い私たちを膝の上に乗せて晩酌するのが好きで、多分、「孫と一緒に晩酌」っていうのが、祖父の考える幸せだったんだろうなと思っています。

 また、会合などで帰ってくると、「ママー!(母)お茶!茶だ茶!」と騒いで結構めんどくさかったとかw
 祖母に頼まないのは、祖母はぶつぶつ「酒飲んできて、茶まで欲しがるなんて、はー、めんどくさいじいさんだべ」と嫌味を言うので、母に頼んでいた節があります。

 まあ、愛される酒飲みだったんですよね、祖父は。後から、葬儀の時に、知らない人が参列したので聞いてみたところ、「右川さんのお祖父様が宴会の時に喋りかけてくれたおかげで、打ち解けることができた」と言ったとか。
 社交的な人だったんですよ。
 まあ、逆を言えば、「通信簿を見たがるおじさん事件」みたいに八方美人でとっさに怒ったりできない人だったんですけどね。
 
 以前、じいちゃんの仏壇にワインが供えてあったので、「じいちゃんじゃ、『なんだこれ、美味くねえ!』って文句言いそうだよね」といって家族で笑ったことがあります。
 あと、パンも「パンなんか腹の足しにならねえ」と言ったり、食文化に関しては保守的な人でした。

 私がじいちゃんのところに行ったら、まずウイスキーの本当の飲み方(ウイスキーと水を1:1で混ぜる)で飲ませてみたいです。
 どんな反応するかな?やっぱり、「美味くねえ!」って言うかもしれませんねw
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