私がバーを作った訳 | 魔法石の庭3rd

私がバーを作った訳

 赤毛と姫様に、今後の店の運営をどうするか聞きました。

 まず、休みですね。労働基準法として、1週間に1回は休みを取らせないといけないのですよ。まあ、スピリット界にはそんなのないようなものですが、一応私も、心情的に二人とも休みを取らせたいというのがありまして。
 すると、二人は「水曜日がいいですね」「私も。土日はかき入れ時だからね。週の真ん中の水曜日がいいんじゃないかな?」と言うので、水曜日が定休日ということで。

 さて、ところで……。
「赤毛。あんた、ユーフェミアさんに失礼なこと言ったらしいじゃない?」と睨むと、赤毛は慌てて「ほら、お酒の席のちょっとしたジョークってやつ。てか、あのときの灯星石本当に怖かったんだから!もう社会的制裁は受けてるから!」と、ぱたぱた手を振りながら言います。
 はあ……本当に、顔だけの男だよ、あんたは。

「姫様、どさくさに紛れてセクハラとかされてませんよね?」と聞くと、「いえ?赤毛さんのセクハラは、口だけですからね。お尻を触られたりとかはないですよ?」と姫様が答えます。
「あんた、ホントに口だけのどうしようもない男だね」とため息をつくと、「え?なんか私、どっちにしろ許されてなくない?私が許される道をどんどん潰していってない?」と赤毛が抗議します。

「ま、これで二人の徳は上がる一方だろうし。そのオーナーである私も徳が上がるし。みんなwin-winの関係だね」と言うと、「今でも十分裕福な生活だと思うけどね」と赤毛。「あら、今までは私が全部切り盛りしていたんですよ。半額になってる食材で済ませたり、冷凍食品使ったり。家事には手抜きも必要です」と、姫様が笑います。
「確かに、今の冷凍食品にしろ、レトルトにしろ、美味しいよね。でも、姫様の料理は全部手作りであってほしかった~」と赤毛がちょっと夢を壊されたようなので、姫様は「うふふ」と笑っています。

「まあでも、ガイドって食事しなくても別に生きていけるんでしょ?」と聞くと、「まあね」と赤毛が肯定し、姫様が「でも、お腹はすきますよ。ガイドにもよりますが、たとえばメローネさんやセルフィさんは何も食べなくとも平気みたいですけど」と言ってきます。初耳だなあ。
「それはやっぱり、2人の力が強いからですか?」と聞くと、「そういうことになりますね。でも、一日のアクセントとして、食事というのは私は大事だと思いますね。命をいただくということも含め。私たちも、『命をいただかなければ生きていけない』という主であるかみなの業を一緒に背負うんです。肉食していたってベジタリアンだって、結局は命の重さは同じです。そう、私は考えていますね」と、姫様が語りました。
 ……姫様、ちゃんと考えてるんだなあ。

「ほー。じゃあ、食事を提供している私らは罪深いと?」と赤毛が聞くと、「そうですね。私たちはそれで徳を得ているのですから、それなりに罪深い存在ではありますよ。でも、かみなは、町や他の町からの人たちのことを思って、バー経営をすることにしたのでしょう?その信念はわかっているつもりです」と。
「あはは、信念ってほどでもないですけど……ただ、そういえばこの町って女性が遊ぶ所ってないなあ、と思ったんですよ。女性だって、毎日同じことの繰り返しより、何か息抜きがあって、そのためにへそくり貯めたり、男性に子供預けてぱーっと飲みに行くこともできたらいいなって。まあ、男性客もそれなりに来てるみたいですけど」と、私は語ります。
 
 まあ、他にも、男女の出会いの場を作ったり、恋人同士が思う存分いちゃつける場所、そして一人でも黙々と飲んで良い場所、その全てを網羅できるのが「バー」という場所なのかなあ、と思ったんですけど。
 それに……。

「なんといっても制服ですよ。赤毛にバーテンの制服!姫様に制服!萌え萌えじゃないですか!『ちょっと一枚撮らせてください』って感じじゃないですか!赤毛は、性格はともかく、見た目は良いですし、姫様も社交的ですし、私は二人を信用して……やっぱ制服萌え!」「落ち着け、本音と建て前が混ざってる」と赤毛にツッコミされます。

「それにしても、昨日は、他の町からもお客様が来ていたんですよ」と姫様が言い、「え?そうなの?わざわざ?」と驚きます。「他の町にも、こういうコンセプトのバーってなかなかないんだよ。あるのは居酒屋とかだしね。居酒屋はワイワイ騒げるけど、静かに飲みたい人もいるじゃん?」と赤毛が補足します。
「な、なるほど、私、いつの間にか隙間産業を狙ってたんだ……」と言うと、「ま、日本人は『空気』で生きてる人種だからね。静かな所では静かにするし、騒ぐところでは騒ぐ。昨日だって、必要以上に騒いでたお客さんはいなかったでしょ?」と言われ、それもそうかも……と思いました。

「うーん、お店経営って面白いね。後は、この掴んだお客さんをどう継続させるべきか……そこんところ、質の良い接客を頼むよ、赤毛。姫様は、美味しいお料理を」というと、「任せてよ!」「善処します」と、二人とも答えてくれました。
 バー、「アルテミス」、今後もどうぞよろしくお願いします。
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コメント

すみません、今日絶対にバーに行くつもりだったんですが、友人と外出する事になってしまって(T_T)なので、日を改めてバーに必ず行きますので!!すみませんm(__)m
Re: タイトルなし
わかりました。大丈夫ですよ。楽しんできてくださいね。
朝、5時半頃に目が覚めてしまったので、そのままスピリット界へ。するとスムーズに私が建てた家へと来る事は出来るのですが……気付くと私は必ず家の前、つまり道路の方に居る状態なのです。確かにちゃんと『家』には着いている……でも家に『入ってる状態』じゃないのは何でだ……?と思いながら、『何か納得行かないなー』とかぶつくさ言いながら門を開けて、玄関を開けて『ただいまー』状態で家の中に入るのです。今朝はマルタが出向かえてくれました。きっちり、執事服に着替えてくれてます(笑)。『ああー……お帰りなさーい…。』いつもながらスローな喋り方だなぁと思って居ると、マルタが言いました。『あのー……僕、思ったんですけどー……僕達の部屋、食堂の隣とかに下に移動とかした方がいいんじゃないかなー……って、思うんですー……だって、今は僕達三人だけじゃないですかー……?来客者の方がいらっしゃった時に、すぐに応対に出なかったら失礼じゃないですかー……?』と。確かにうちは玄関入ってすぐ右に食堂(身内だけを集めたパーティーしたり、自分自身がごはんを食べたりするスペース分しかないですが)があり、その隣は今の所フリー状態なのです。『あー……あそこら辺はまだ考えて無かったわー……。ゴメン。でも、君らの部屋、上から下に移したら、もっと狭くなっちゃうよ?一応下に移しても窓は付けとくし、景色は見られる様にしとくけど……』と言うと、『いいですよー……僕らそんなに気にしませんからー……』とマルタは言いましたが、あとの二人にも聞かないとなーと思い、『分かった。それは後で考えとくから保留にしといて。』と言うと、『分かりましたー……あ、そういえばお腹空いてませんかー……?』といきなりの内容変更。『ああ……そういえば小腹は空いてるかも……』と言うと、『何か作りましょうかー…?僕らにも作れるモノに限られますけどー……』と言うので、『じゃあ、サンドイッチとか作れる?』と聞くと、『はい、分かりました』と二つ返事で返ってきたので、出来るまで家の中をぶらついてようかなと思い、2階に上がるとそこにはルーアンの姿が。ちょうど袖のボタンを留めている最中でした。『おう、来たな』と言うルーアンの執事姿は、かなり男前な姿でした……vvv(いや、元々男前なんですけどね)何というか、『ワイルドな執事』というか、マルタと杏樹が『正統派執事』というのなら、ルーアンは『ワイルド系の入った執事』というか……(まんまな表現だな)。とにかくいつもの服とはまた違って格好良かったのですよ(笑)。『お前は妙な考えを思いつくな』『いいじゃん執事服!!格好いいじゃん!!』と話している最中、マルタから『サンドイッチ出来ましたよー…』の声が。私はルーアンを連れて食堂に行き、行儀は悪いですが立ったままサンドイッチを食べながら食堂を見渡します。あちこち妙な物が色々と目に付きました。何故か食堂に薄型ワイドテレビが壁にかけられていたり。『なんだこれ。社食みたいになってる。……後で改善の余地ありだな……家の中も色々と手直ししないとなー』と考えていた時、ふと、窓の外が目に入りました。そこからは遠い距離にある街や、点在している家、そして、まっすぐに伸びた道路が見えるのですが、誰かが歩いて来ます。じーっと目を凝らして見てみると、20人程の団体さんでした。しかし全体的に白く、存在感が希薄なのに、目線はあちらこちらを向いているのが分かるのです。私は気持ちが悪くなり、思わず『ひぃい!!気持ち悪い!何アレ?!』とルーアンの背後に隠れると、『……ありゃただの幽霊の団体だ。怖がる事はない』と言いました。しかし、私は『何であんな団体さんがこんな所来んの?!幽霊ってあの世の閻魔様んとこに行くんじゃないの?!』と、ルーアンを質問攻めにします。『ありゃただの観光だろ。お前の世界でもあるだろ』『確かに観光ツアーとかあるけど、何で幽霊が観光?!っていうかここら辺見るトコあんの?!たんぼと畑ばっかじゃん!!』私がそうやってまくし立てると、ルーアンはため息を着いて言いました。『……なら、これから向かう場所があるんじゃないのか?『道』ってのは何も生者だけの為にあるわけじゃないからな』そう、言われて、その幽霊達の向かう先を見ると、そこは山と村の集落……。しかもまだ周囲は暗く、山も集落も黒い塊そのままの姿です。その団体さんは足の赴くまま、そちら(山側)に向かう為にあるいているのかなと思うと、更にまた恐さが募り、必死にルーアンの背後に隠れる私。……だって全体的に色が薄くて灰色がかってるのに、目と身体の輪郭だけはハッキリ見えるんですよ。しかもこちらを見ているのもハッキリ分かるんですよ?気持ち悪いじゃないですか!!怖い!!でも幽霊達、『へー、こんな所に家建ったんだー、へー』とか喋ってる内容がお気楽過ぎ!!ザワザワ喋りながらダラダラ歩いてる様は、本当にただの観光だったけど……(ちなみにツアーガイドさん的存在は居なかった……)。
そこで、私は一度こちら側(物質世界)に戻りました。
……ただ、あんだけの幽霊の団体さんを見ても、ルーアンもマルタも、微塵も怖がってなかったのが凄いと思いました…………。
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Re: タイトルなし
実のある話、できてるじゃないですか!私は、シロガネさんのレポートを読むのも楽しみですよ。
社食なダイニングwまあ、そうなっちゃいますよね。
うちのダイニングは、円形の机を置いています。一応、キッチンに近い方が上座になるのかな?という感じです。あんまり気にしたことありませんが。

幽霊は、スピリット界にいると、よく見かけますよ。ほとんどが無害なものですが。
ただ、時々「神様」を騙る幽霊もいるので、神様をフォーカス100以外で見かけたら、ナイフを作って刺してみましょう。刺さったら幽霊です。神様は、刺せません(私の経験では、どろどろに溶けたり、刺さっても血が出なかったり)。
 必要以上に怖がることもありませんが、必要以上に深入りすることもありませんね。適度な距離感をもって接することですね。

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