久しぶりにアルテミスに。 | 魔法石の庭3rd

久しぶりにアルテミスに。

 さあて、久しぶりにスピリット界の記事を書きますかね。

 一昨日は、真理矢と茨を連れて、アルテミスに行ってきました。
 すると、バーテン姿がすっかり様になった赤毛が、微妙に顔をしかめて「なんだ、かみなたちか……」とちょっと嫌そうにします。

「赤毛。前から思ってたんだけど、私たちが来ると嫌そうにするのは何なの?ケンカ売ってんの?」とカウンター席に腰掛けると、赤毛は「だって、かみなたち、ココに何しに来てるのさ。暇つぶしに上司にちょくちょく来られたんじゃ嫌な顔もするだろって」と返されます。
「上司?誰が誰の?」と言うと、「かみなが、私の。一応、ここのバーのオーナーだろ?おっと、『序列ができるのは嫌だ』なんて言うなよ?ガイドとマスターってだけで既に序列はできてるんだからね」と言われます。

「うーん……でも、それなら上司あしらいぐらい平気であんたならできるでしょ。作り笑いとか得意そうだし」というと、「……まあ、そこは、私はかみなと結構長い付き合いだからね。本音でケンカするぐらいはできるよ」とか。

「あら。赤毛さん、照れてるんですよ。最近、かみなが来ないから、距離の取り方がわからないって」と、横から姫様が小鉢を出してくれながらクスクス笑っています。「姫ぇ……」と、赤毛が、泣きそうな、情けない表情を浮かべます。
「なんだ。赤毛も私のこと大好きってことだね」と言うと、「そんなことないよ」と瞬時に顔を澄ました表情に作り替えて、答えてきます。「素直になれよ、ハニー」と笑いながら私は手を伸ばしますが、赤毛はその手をぺちっと叩いて、「私はいつも素直だよ、ダーリン」と言います。

 真理矢がちょっとむっとしているので、私はその辺で赤毛といちゃいちゃするのを止めました。
「赤毛、真理矢がおこだから、なんかサービスしてあげてよ」と言うと、「サービスならいつもしてるだろ?私の笑顔は100億の価値があるし」とにっこりと作り笑いをしてきます。

「うっわ。自分で100億とかクソ痛いんだけど。……まあいいや。真理矢も茨も、今日は飲もうぜ」と小鉢を取って中身を確認すると、それはかつお節のかかったおひたしのようでした。……バーでおひたしとは、ねえ。姫様、一応今は洋食も作れるけど、元々は和食派だったもんなあ。

「では、僕はスクリュードライバーを」と真理矢が気を取り直して注文すると、茨が「あたしは升酒を頼むよ。酒はやっぱり升で飲むのが一番だからね」と言います。
「はいはい。茨、日本酒でいいんだね?銘柄は?」と赤毛が聞くと、茨は「野暮は言わないよ。銘柄なんて何でも酒は酒だよ」と適当なことを言います。「はいはい」と、赤毛もそこは手慣れているようです。

「……ねえ。一応聞くけどさ、茨って酒の味わかって飲んでる?」と尋ねると、茨は胸を張って「酒はのめりゃいいんだよ!」と答えます。たわわな胸がぷるんと上下しますが、そこに色気は感じません。だって茨だもん……たとえ全裸だって私は何も感じないと思いますよ。

「でもさ、私、今ウィスキーしか飲んでないけど、サントリーの角瓶とニッカのブラックニッカとでは結構味に差があると思うんだけどね。多分、茨が飲んでも差はわかると思うよ」というと、茨は「じゃあ、あんたは数年前に飲んでたサントリーのトリスと角瓶の差がわかるかい?」と意地悪な笑みを浮かべながら聞き返します。
「……何せ数年前だからね。覚えてるわけないでしょ」と言うと、「あたしもだよ。あたしたち鬼は、元々は朝廷に追いやられた古代の神だ。酒なら何でも浴びるくらいに飲んできた。だから、何を飲んでもそうそう覚えていられないんだよ。よっぽど強烈なやつに当たらない限りはね」とか。

 「はあ。なるほど」と私は箸でおひたしをつまんで咀嚼します。そして……「ぶっ。何これ……」と嫌な顔を作ってしまいました。
「ハマボウソウです。一応、高級食材なんですよ?」と姫様が言いますが、私はおひたしをずずっと真理矢のそばに追いやって、「これ要らない」と告げます。

「姫様、普通のほうれん草のおひたしください。私には高級食材は高尚すぎます」というと、姫様は「確かに、えぐ味がありますけどね……」と苦笑いしながら厨房に引っ込みました。

 そして、真理矢が何故か固まっているので、「どうしたの?」と聞くと、「ね、姉様の食べたものが僕の口に入るということは、ちょっと刺激が……」と言うので、「あのねえ、私たち夫婦でしょうが。今更回し食いぐらいで赤面しないでよ……」と、私までちょっと恥ずかしくなってきます。

「じゃあ、これ下げてもらって……」と言って小鉢を取り上げようとすると、真理矢は慌てて「食べます!食べますから!」と鉢を引き戻します。
「あのね。私たち、確かに女同士だから、男女の営みとは違うかもしれないけど、それなりに営みだっていたしてるわけでしょ?なんで今更そんなに恥ずかしがるのよ」と聞くと、「……実は、僕にもわかりません。どうしてこんなに恥ずかしいのか。でも、ドキドキするんです」と、真理矢は少しすねたように言います。

「ははーん。真理矢はね、いつまでもあんたに『恋』してるんだよ。夫婦になったって、いつでも手を繋ぐタイミングを計ったり、腕を組むだけでときめいたり、そういう恋がしたいんだろうね」と、茨がニヤニヤしています。くっそ、自分に関係ないからって勝手なこと言いやがって。

 ……でもまあ、茨の言うことも一理あります。真理矢は、今まで恋愛をしたことがなさそうなので、しかも女同士の夫婦なんてなったことないでしょうし、そういう中学生の恋愛みたいなのがしたいのかな?と。
 そんなことを思ったスピリット界体験でした。……そういえば、私もそういう恋愛したことないな。スピリット界では、メローネと手を繋いだり恋をエンジョイしていますが、現実ではからっきしです。なんでしょうね?異性に求めるハードルが高いんでしょうか。確かに、「速水もこみち似で年収2000万の25歳が理想」とか言ってますが。

 処女こじらせるとろくなことないですね。だからって今すぐ捨てたいってわけでもないですし、すぐ言い寄ってくるような人は信用ならんと思ってますし。メローネと真理矢とだって、付き合って半年は結婚はしないって言ってましたし。恋愛に対して何か、潔癖なところがあるのかもしれません。
 はあ、これでリアルで結婚なんてできるんですかねえ。ため息、です。
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