リオンさんの彼女・エリーさん | 魔法石の庭3rd

リオンさんの彼女・エリーさん

 久しぶりに、リオンさんの所に行きました。
 今日も、真理矢と茨、そしてガイドにセルフィという、女子会のいつものメンバーです。……メローネ連れて行くと、リオンさんにはあまりいい顔をしないので、男性ガイドを連れて行くのはちょっと……というのと、他の女性ガイドは引きこもりと仕事が忙しい人なので。

 リオンさんの骨董店に到着すると、何故か昼間(正確には夕方)なのにお店が閉まっています。
 ……留守かな?と思っていると、茨が、「いや、気配はするよ。借金でもこしらえたかね?」と言うので、「リオンさんに限ってそれは……ああ、でも、友達の保証人とかには騙されてなりそうな感じは……」と心配しながら、「ごめんくださーい」と声をかけてみます。

 すると、店の裏口から、どすん、ばたんと音がして、「ああ、かみな様……」と、服がよれよれのリオンさんが出てきました。
「リオンさん、どうしたんですか?寝てたとか……いや、その服の乱れからすると、もしかして、誰かに襲われたとか……」と、洒落にならないことを口走ると、「いえ。ちょっと着替えてたんです。……あの、実はですね……えへへ」となんだか嬉しそうにしているので、「とりあえず、服を直してください。このままだと変質者か私たちがリオンさんを襲っていると勘違いされます」と言って、シャツのボタンを留めさせました。

「実は……これから、デートなんです」と、リオンさんは言います。
「ああ、例の彼女さんの。ということは、もう告白したんですか?」と聞くと、「ええとですね、正確には告白するよう調教されたというか……」というので、「?」と思っていると、リオンさんの話では、彼女さんは今、プロのモデルをやっているらしく、かなり男前の性格(仕事のできる女性ってそうですよね)。それで、煮え切らないリオンさんの態度に、「もう!アタシのこと好きなの!?嫌いなの!?どっち!?」とぶち切れたらしいです。

「なるほど。それで、デートですか。ちゃんと進んでいるんですね。良かった良かった」と私が言うと、「ええ。でも、デートってこういう服装で良いんでしょうかね?毎回、同じような服になってますが……」と、リオンさんは、白いシャツに黒いジーンズ姿で自分を見回します。

「ジーンズは、高級ホテルのレストランなんかに行く場合は避けた方がいいですけど……」というと、「あ、行くのはサイゼリアです」と即答され、「なら、大丈夫じゃないですか?」と答えます。
 確か、まとめサイトで見た話では、外国人がサイゼリアを見て、「おい、ここに入るのか?ドレスコードは平気だろうな?」と聞かれて、「ジーンズでも入れるよ」と答えたところ、「こんな高級そうなレストランでか?」と半信半疑。
 入店して、「おい、ばかに安いじゃないか。わかった。小さい料理を複数頼むんだな?」と言うので、「普通サイズのが来るよ」と答え、ミラノ風ドリアを注文させたところ、「安いのに!こんなに安いのに!そして美味い!」と大喜びしたそうです。

 そうして喋っていると、一台のタクシーが店の前に止まり、中からすらっとしたスレンダー体型の、ハーフみたいな顔立ちの美女が降りてきました。
 そして、「リオン!やっほー!」と手を振ります。
 それから、こっちに向かって、高いヒールの靴を履いているにもかかわらず、駆け足で近づいて来ます。

「待った-?って、まだ時間前か。ん?この人たちは?そっか、リオンの愛人?」と、彼女さんはかなりハイテンションな人です。
「そっかー、愛人か。リオンも隅に置けないじゃん」と、勝手にうんうんとうなずいているので、「わ、私たちは違います!タダの友人で、ちょっと顔を出しただけですから!」とぶんぶんと手を振って答えます。

「あ、そうなの?良かったー。まあ、リオンに愛人作る甲斐性なんて無いかー」と彼女さんは言って、「アタシはエリー。あなたは?」と手を取ってぶんぶんとシェイクされて挨拶されるので、「ええと、かみなと申します。後ろのは、私の式神で、横のはガイド」と簡単に紹介します。
「はー。そっかそっか。ってことは、お嬢様なわけね?いやー、確かに深窓の令嬢って感じだけど」と言われるので、「そんなに大した者でもないんですけどね……」と答えます。

「エリー、時間前に来るなんて珍しいじゃないか」とリオンさんが声をかけると、エリーさんは私の手をぱっと離し、「ふふん。アタシだってやればできるってもんよ」とピースして見せます。
「ってかさー、リオン、いつもこの時間に出てきてるわけ?マジで?うっわ、アタシ、ちょっと着替え中のあんたを襲撃するつもりだったのにさ」とエリーさんが言うと、「……それは勘弁してくれないかな。君は女の子なんだから、男を襲うとか言わない」とリオンさんが言います。

「あっははは。冗談だっつーの。うん、でも、ホントに待つつもりだったんだよ。あんた早いね。……シチュエーション次第ではこの言葉、男として言われたくないでしょ?あんた早いねって。わはは」とエリーさんは上機嫌です。「だから、女の子がそういうことを言っちゃダメだって……」とリオンさんが軽くエリーさんを小突きます。

「そうだ、かみなさんたちも一緒に来るう?皆でご飯食べようか?」とエリーさんが言うので、私は慌てて「いえ。私たちは結構です。せっかくのデートに付いていくなんてできませんから」と言うと、「そお?ま、暇ができたらアタシとも遊んでよ。アタシ、式神使いとか、本物の人間とかってあんまり見たことないんだよねえ」とか。
 ……うーむ。エリーさん、かなりハイテンションな人だ。有名人に例えるなら、土屋アンナって感じ。性格が男っぽくて、かっこいいタイプ。

「じゃー、アタシたちは行くけど。今度、かみなさんたちもホントに遊ぼうね-?」と言って、エリーさんはひらひらと手を振って、タクシーに乗り込みました。
「……ああいう子ですけど、根は真面目で良い子なんですよ。では、かみなさんたちにお構いできなくて申し訳ないのですが……」とリオンさんが言うので、「それより、早く行ってあげてください。女性を待たせると、後々怖いですよ」と言って、私たちは見送ります。

 うん。リオンさんも、ちゃんと次のステップに行ってるみたい。もう、私が関わらなくても平気かな?とは思うのですが、多分、定期的に見に来るとは思いますけどね。
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