茜さん(鬼)とお話 | 魔法石の庭3rd

茜さん(鬼)とお話

 昨夜、明晰夢のようなものを見ました。
「ああ、これ夢だな」と自覚はしていましたが、自分から何かアクションを起こすと、目覚めた時にめっちゃ疲れる、というのを学んでいたので、夢のストーリーを崩さずにいました。

 でも、やっぱり明晰夢って疲れます。
 ご飯の後に寝てしまって、携帯でお風呂の前にアラームが鳴るようにして寝たのですが、アラームで起きると、すっごく眠かったので、昨日はお風呂入らないで寝ました。……で、夜中に起きて、下着だけ替えて、歯磨きと顔を洗って、また寝ました。

 さて。スピリット界では、あの戦闘の後、アカネさんを交えてちょっとお話しました。

「いや、一見地味だと思ったが、あんた、なかなか肝が座ってるね。鬼同士のケンカに割って入るなんて」とアカネさんが感心したように言うので、「私は性格も地味ですよ。ただ、あなたたちがちょっとだけやりすぎただけです」と返します。
「そうそう。かみな、アカネの名前の由来だがね……」と茨が言おうとすると、「やめてくれよ!謝るからさあ!」とアカネさんが立ち上がります。
「くくっ。アカネってのは、酒が入るとすぐ顔が赤くなるから、鬼たちの間で『茜』って名前になったんだよ。……まあ、こいつも、顔が赤くなるだけで、そこからは十分飲める範囲だけどな」と茨が楽しそうに言います。……でも確か、お酒で顔が赤くなる人は、アルコールを分解する能力が低いので、飲んではいけないのでは……?と思いましたが、まあ、鬼ですしね。

「あうー。言うなっていったのに……」と、茜さんがちょっと落ち込んでいるので、「まあまあ。お酒がお好きなら、麓にある『アルテミス』っていうバーで飲めますよ」と、さりげなくアルテミスの宣伝をしておきます。
「こうなったら飲むよ!メイドさん、紅茶お代わり!」と茜さんが傍に控えていた真理矢に向かってカップを突き出すと、「……僕はメイドではないのですけど……」と、真理矢は苦い顔をしつつ、紅茶を入れてくれます。

「そういえば、真理矢、見かけなかったよね?なんで?」と聞くと、「いえ、少し野暮用がありまして」とかわされます。「……それって、すごく大事な野暮用?」と聞くと、「そういうわけでは……」と真面目に答えられます。
「まあ、あたしたち式神は、『自律するプログラム』だからね。そりゃ、用の一つや二つあって当然だよ」と、茨は言います。

「そう言や、茨はこのご主人の式神なんだっけね。あれだろ?小間使いみたいなもんだろ?」と茜さんが言うと、「……いいや。かみなはあたしをメイドとも道具とも思っていないよ。そこの真理矢だって、自分からメイドのようなことを始めたわけだしね。じゃあなんで式神なんか飼ってるのかは、未だにわからんね」と、茨がちらりと私を見やります。
「……私は、茨のことはSP兼友人だと思ってるけど?真理矢だって、同じようなものだよ。別に何もしなくたって、そこに居てくれればそれで良い。ただでさえ、私一人の命すら満足に扱えないのに、誰かの命を預かるなんておこがましい」と、私は紅茶の表面を眺めながら言います。

「かーっ!それ、本気で言ってるのか?だとしたら、ご主人はただの馬鹿かものすごい大物かのどっちかだよ」と、茜さんは額をぺしっと叩いて言います。
「……しかし、だとしたらどうして式神を?」と茜さんが問うので、「まあ、成り行きってやつです。くれる、と言ったから貰った、ぐらいの認識ですよ。私はホイホイ物を貰うんです」と私はカップを手に取って言います。

「……なんていうか、こういうやつなんだよ、かみなって人間は。高田純次並みに適当かと思いきや、繊細で、繊細かと思いきや適当な人間だ。あたしにもようわからん」と、茨は言います。
「ふうん……。まあ、本物の鬼を式神に付けるぐらいだ。そのぐらいの人間の方が楽なんだろな」と、茜さんがテーブルに片肘をつけます。
「本物の?鬼に偽物も本物もあるんですか?」と聞くと、「あー、まあ、人工的に作り出す鬼ってのがある。それが偽物ってわけでもないが、普通、式神に使う鬼といったらこれを指すんだ。だからまあ、あんたたちみたいに、元々いる鬼って妖怪を式神化するってのはそもそも無理矢理な方法なんだよ。……あんたに茨を付けたのは誰だ?そんな途方もないことができる神はそうそういないはずだが?」と逆に聞かれてしまいます。

「あの、一応アラハバキ様なんですけど……」と答えると、「アラハバキか。なるほどね……確かに、あのクラスの神だったらできないこともないだろ。あたしたち土着神の頂点だからね」と、茜さんは納得がいったようです。
「な、なんか、ものすごい難しいことなんですか?『つよくてニューゲーム』っていうのが難しいのはわかっていましたけど」というと、「まあね……そこらの神ですら、そのやり方を知ってる奴はそうそういないだろうね。しかし、そうか。茨はもうあんたの式神なんだねえ」と、しみじみと言います。

 茨の方を見ると、「まあね。だが、あたしはあたしでこれで結構楽しいよ。茜、あんたも誰か適当な人間を見繕って、式神にでもなったらどうだい?」と言ってのけるので、茜さんは「いやいや。あたしはまだ独り身をエンジョイしたいもんでね」と断ります。

「さて。茨と話もできたし、久しぶりにケンカもできたしね。あたしはそろそろ帰るよ」と、茜さんが席を立ちます。
「おう。いつでもまた相手になってやるよ」と茨が言うと、茜さんが拳を突き出し、茨はそれに自分の拳をちょん、と合わせます。

「ご主人。茨の世話は任せたよ。それと、会えてよかった。あんたは人間よりも、妖怪や土着の神の類いの方が話が合うはずだ。人間に飽き飽きしたら、いつでもスピリット界に移り住んでおくれよ」と言うので、「いや……私はまだ、現実にいたいですから。でも、ありがとうございます。私もお会いできて良かったです」と答えました。

 なんか、現実での友達はあんまりいないけど、スピリット界での交友関係は結構いるなあ……。まあ、それでもいいのかもしれませんけどね。
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