「私だ」「お前だったのか」 | 魔法石の庭3rd

「私だ」「お前だったのか」

 今日は、人魚の所に遊びに行きました。

 が、小島の上で、人魚はお休みのようで、くーくーと寝息を立てて眠っています。
 仕方ないので、ちょうど良い岩に背を預けて、起きるのを待つことにします。

「……よく寝てるなあ。こんなんじゃ、敵が来たって起きないんじゃないの?……でも、フォーカス100で襲ってくる敵もいないか……」と、のんびりと彼女を待ちます。

 そんなとき、湖のほとりに、ガサガサと音を立てて、一人の美形が姿を現しました。鼻筋がすっと通っており、金色の長い髪が風になびいています。
 私が、「人魚の彼氏!?」と思っていると、その男とも女ともつかない美形は、「なんだ、寝ておるのか」とあきれたように言いました。……あれ?この声、神獣……?

「神獣、なにその姿?美しい……」というと、「ああ、これか。これはなんだ、お前が好みそうな姿を取っただけだわい」とツンデレっぷりを発揮します。「神獣って男なの?女なの?」とかねてから疑問だったことを聞くと、「どっちでもある。まあ、高次の存在は、人間にわかりやすい姿を取るものの、両性具有であることがおおいわな」と言ってきました。

 そこで、人魚が「うーん……」と目を覚ましました。そして、はっと起き上がると、「神獣(ホントは×××なんですが、記憶を持って帰れないのでこう記します)!」と驚きます。え?知り合い?

「久しいな、人魚よ」と神獣が言うと、人魚は「……何よ。人の獲物を横取りに来たの?」と言って私の肩をつかみます。え?私、獲物認定?
 神獣はくくくと笑い、「お前が昼寝なんぞをしているから悪い。それより、先の戦いでは、お前の能力の出番がなかったな?」と挑発するように言います。し、神獣!ケンカになるから!

 私が一人でアワアワしていると、人魚は腕を組み、「ふん!真打ちが出る必要がなかっただけよ。ねえかみな?」と私に同意を求めてきます。「え、ええ……そうですね……」と言いつつ、人魚の能力っていまいち未知数だから使い方がわからなかった、という事実を言えないでいました。
「そうかそうか、能力の使い方がわからんか」と、神獣が目を細めます。げ!心を読まれてる!
「そうだな。私の力は風で、薔薇の力は蔦だ。しかし、人魚、お前の力はわからんと言っているぞ」と解説までしてくれちゃって、人魚の私の肩をつかむ手に力が入ります。痛いって。

「じゃあ、教えてあげる。かみな、あいつに向かって氷が柱を作るようなイメージしなさい」と言われ、私は、自分のところから神獣にまで氷が走るようなイメージを作り上げます。すると、パシパシパシ!と音がして、氷が神獣の元まで行きました。
「す、すごい。水じゃなくて氷を操れるなんて」と言うと、人魚は「ふふ、これが私の力よ」と自信満々に言います。

 しかし、神獣は、「この程度で私がどうなるとか思ってはいるまいな?」と、私のもう片方の方をいつの間にか掴んでいました。ホ!いつの間に!

「神獣、あんたほんと気が利かない男ね-。あんたの娘が新しい力を手に入れているのよ。ここは大人しく氷漬けになって、なんかのオブジェにされるのがお似合いよ」と人魚が言います。
「ふ、あの程度の力でか?いくら娘とはいえ、戦隊ものごっこをする歳でもあるまいて」と、神獣が嘲笑します。
 
「あのー、お二人は仲が悪いんですか……?」と、どうせ心を読まれるんだから、と聞くと、互いに顔を見合わせ、「仲が悪いように見えるのか?」と言ってきます。「あの、話聞いてるとぎすぎすしてるんですけど……」と言うと、「そうねえ。でも、神様同士なんてこんなもんよ」と言ってきます。これが普通なのか……?七福神とかが宝船でこんなぎすぎすした会話してたらめちゃくちゃショックなんですけど。

「まあ、必要以上になれ合わないだけだ。しかし、お互い土着神としては苦労はわかるつもりだ」と、神獣が言います。「そrに、仲が良くなる方法もあるのよ。……それがこれよ」と言って、人魚がどこから出したのか、日本酒の一升瓶を持ち出します。
「宴の時は皆仲良し、ってね。ほら、かみな」と言って、私に小さなおちょこを渡すと、とくとくとお酒を注いできます。
 
「あの、まだ昼間……」と私が言いますが、「昼間だろうが夜だろうが飲む時は飲む!これが健康の秘訣よ。食べたい時に食べて、飲みたいときに飲む!そういう生活してたら、長生きもするわね」と、肩をバンバンと叩いてきます。
「あの、私、日本酒はあまり……」というと、「でも、あんた、コーヒーに日本酒足したりしてるじゃない。甘ければ良いんでしょ?じゃあこれよ」と、湯気の立つカプチーノを出してきます。ホント、どこから出してるの!?と思ったのですが、後から考えたら、「創造ができるのは人間と『神様』だけ」というスピリット界の基準で、創造して出しているのかもしれません。

「そのために小さなおちょこを渡したということだ」と、神獣と人魚は升で行っています。神様って酒飲みなのね……。
「ああ、ちなみに、薔薇は一滴も飲めんぞ」「あいつ下戸だからね~。昔、無理矢理飲ませたらほんの1分くらいでひっくり返ってたわ」と、人魚はあははは、と楽しそうに笑います。……とんでもねー神様たちだな。

 そんなこんなで、神々の宴に参加してしまった私でした。……こんな神様と縁を結んじゃってホントに良いのか!?とは思いますが……。
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コメント

あはは、なんか神様もなんとなく人間っぽい感じもしますね笑
しかし、かみなさん、どんどん無敵になっていきますね。
現実界では何か変化はありましたか?
Re: タイトルなし
スピリット界ではそれなりに力を得ることができましたが、現実はただの30代のおばさんですよwおばさんって言うと、他の30代の人に悪いか・・・。
強いて言うなら、なんだか歩く速度が速くなっているというか、何かに押されている感じはしますね。神様の力?とも思うんですけど。後は、職場の変に距離を縮めてこようとしていた人が、一転して無関心になったり・・・。縁を切ってくれたのかな?と思うのですが。

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