式ももう間近 | 魔法石の庭3rd

式ももう間近

 うわあああ!!明日結婚式じゃん!うわあああ!!

 まあ、館の皆と、神様方とで慎ましくやりますよ。披露宴は、今のところやるかどうか迷っています。私の、現実での結婚も、多分披露宴やりたくないですしね……。ああいう派手なのって苦手なんです。

 で、今日は神獣に、結婚祝詞をあげて貰うので挨拶に行ってきました。
 メローネも真理矢も一緒です。……茨も一緒ですが、まあ、ボディガード代わりってことで。

 相変わらずでかい図体している、神獣に「結婚式当日はよろしくお願いします」と頭を下げると、「うむ。……だがしかし、スピリット界とはいえ、お前が結婚するとはな……」と、神獣はなにやら感慨深げです。
「神獣は、この右川の家をずっと守ってきたんですものね」と言うと、「しかし、お前の祖母には辛い思いをさせた。いくら私でも、生まれてくる子供の性格まではわからんからな。……もしくは、姑も小姑も、成長するにしたがって、ここいらでは一応名のある『右川』の家の人間と言うことで、性格が曲がっていったのかもしれん。……まあ、私は最近のことはあまり関与していないが」と言われます。

「でも、祖父も祖母も、キレて小姑たちを追い出しましたし。そこで、関係断絶になりましたしね。それに、祖母もかなり癖のある人間ですよ。私も母も、何度か『こいつ殺そうか』ってなりましたし」と言うと、神獣はふんと笑って、「右川の家も、お前たちで最後かもしれんな。お前の弟も結婚願望はなさそうだ。……しかし、家制度に縛られて、好きでもない相手と結婚する方が不幸だぞ。家はあくまで家だ。人間ありきの問題なのだからな」と言い切ります。

「私は、メローネも真理矢も愛していますよ」というと、「だろうな。お前に、2人を愛する度量などないと思っていたが……不思議とうまくいっているようだ。まあ、真理矢が女ということもあるかもしれんが」と返されます。

「まあ、スピリット界で結婚するなら、別にいいだろう。現実では不貞は罪だが、ここでは自由だ。お前が誰を選ぼうと、男を選ぼうと女を選ぼうと関係ない。ただ、それで幸せになれるかという話だ」と、神獣は、大事な話なのにあくび混じりに言います。

「……ちょっと。ちゃんと聞いてるんですか?」と言うものの、「聞いている。私の耳は宇宙だ」と、いまいち平成生まれには伝わらないネタをぶっこんできます。

「……神獣様」と、メローネが片膝を立てて、まるで主君にするように座り込みます。いや、これは挨拶かな?
「俺は、かみなを幸せにしてみせます。誰のやり方でもない、俺のやり方で。ガイドスピリットとしての役目も果たします」と言って、頭を下げました。

 真理矢は、「やられた!」という顔をしていましたが、地面に足が汚れることも忘れて膝建ちになり、「僕も、同じ思いです。式神として、そして時にはかみな様の夫として、恥じない振る舞いをいたします」と頭を下げました。
 
「……うむ。確かに、二人の思いはこの神獣が受け取った。時に、茨。お前はどう動く?」と神獣が茨に問うので、茨は「あたしは、真理矢とかみなの友人として、そして人生の師として、助言を続けるだけさ。それが受け入れられなくとも、あたしはそれを止めない。まさか、二人からかみなを奪おうなんて思っちゃいない。それだけだね」と、軽く請け負ってみせます。……でも、私は知っています。茨は誰よりも度量が深く、ケンカですらただの趣味。本当に激昂することなどないのです。
 それほど、優しい鬼なのです。

「わかった。お前たちには少し退屈かもしれんが、祝詞をあげよう。ついでに、舞を舞う巫女も見繕ってくるが、どうする?」と言われるので、「え?巫女さんが舞うのですか?」と驚きます。
「何せ、『ハレの日』だ。どうせするのなら派手な方が良いだろう。儀式そのものは、何てことはない、お前たちに祝詞をあげて、あとは三三九度で酒に口を付けるだけだ。正式な結婚式なんてものは、『古き神』である我々は知らないからな。ああ、そうそう、指輪の交換もしてもらう。これは西洋のしきたりだが、まあ良いじゃないか」と言って、神獣はその獣の顔をニヤリとゆがめます。

「うん……私はアイアとオパール2つ持ってるけど、アイアは私とメローネの橋渡しだし、オパールは真理矢からのプレゼントだし、その2つを用意しとくよ。それでいいでしょ?」と立ち上がっていた二人に確認を取ると、「それでいい」「……僕のリングはメローネと半分ずつ出したんですけどね。まあ、いいです」となんとか了承を得ました。

「……で、結婚のスタイルはどうする?ウエディングドレスか?それとも和風か?」と聞かれるので、「ああ、じゃあ、ウェディングドレスで。和風って言ったら、神獣始め、『まつろわぬ民』の神々は面白くないでしょ?朝廷が決めたことなんだから。まあ、日本風の結婚式自体が朝廷が決めたわけなんだけど」と言うと、神獣はふっと笑って、「お前も色々と考えているんだな。大人になった」と言います。……今までは子供だったんかい!

「だが、あいわかった。その通りにしよう。何、お前たちは何かをしようとすることはない。流れに任せていろ」と神獣がふふんと息を吐き出したので、「……大船に乗ったつもりが氷山に激突してキャー!って展開にはならないでしょうね?」と聞くと、「ああ。タイタニックか。あれは面白かった。特に、厨房最強の男がセガール拳法発動で、悪人のボスをぼっこぼこにするのは爽快感があったな」と言うので、「……それは『沈黙』シリーズですね」とツッコミます。

 そんなこんなで、式の様子をブログにアップするのは、12日の深夜になりそうです。頑張らねば!
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コメント

明日が挙式の日でおめでたい日の前日なのに、先程は長々しいカキコミをぶっこんでしまってすみませんでした。m(_ _;)m

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