スピリット界での肉欲 | 魔法石の庭3rd

スピリット界での肉欲

 メローネの所に、式神3人娘でおしかけました。

「……おい。なんでかみな一人じゃないんだ?」と言うので、「いや、茨との顔合わせの意味があったんだけど、真理矢もついてくるって聞かなくて」と私は困ったように言います。
「ふふん。僕があなたたちを大人しく2人きりにするはずないじゃないですか」と真理矢が何故か偉そうなので、「いや、茨もいるからね?」と一応弱く言っておきます。

 ちなみに、今の格好は、真理矢が長い金髪をポニーテールにしていて、茨は後ろ髪を三つ編みにしています。
 服装は……すみません、ファッションには疎いもので、「こういうの!」とは言えません。何でしょうね?真理矢は何故か執事のような男装をしていて、茨は藤色の蝶が舞っている着物を着崩しています。でも、それがみっともなくないのです。計算された着崩し方というか、茨が好きな言葉で言うと「粋」ですね。

「まあいい。大人数の方が何かと便利だからな」とメローネがメンテをしてた銃を置きます。
「それってどういうこと?」と聞くと、「まあ、後で教えてやる」と言って、茨に向き直ると、「顔を合わせるのは2度目か。鬼は銃弾を直撃しても肌に傷一つつかないというが……試してみたいものだな」とさっそく好戦的なことを言い出しますよ。
「ふん。他の人間や妖怪が弱いだけさ。でも、あんたはずいぶん腕が立つみたいだね。あたしも一度は手合わせをお願いしたいところだね」と、茨もやる気です。

「……あんたたち、身内で争うのは止めてくれない?」と言うと、「いや、平気だよ。ただの手合わせだからね。別に争っているわけじゃないさ」と言われます。

「さて。あたしたちはここで退散しようか」と、茨がニヤっと笑って、真理矢を荷物のように抱え上げます。
「ちょ……下ろしてくださいよ!僕はまだ何も……」と真理矢が言うのですが、茨は「後はお二人でしっぽりとね」とそのままドアを開けて真理矢を運んでいってしまいます。

「……あー。メローネ、久しぶり」というと、「まあ、お前は茨がこの館になじむまであいつの好きにさせてやってるんだろ。以前の俺なら、確かに嫉妬の一つもしたかもしれない。だが、今は違う。……これでも、結婚の期限が迫っていて、なかなか浮き足立っているんだからな」と言われ、「あ……そうだよな。結婚……なんだよな」と思わされます。

「……俺が、どうしてお前を避けていたかわかるか?」と言われるので、私はきょとんとして「え?私、避けられてたの?」と答えます。
 確かに、最近のメローネは寝室に行ってもいないときが多かったので、「仕事かな?」と思っていたのですが。

「それに、最近、体に触れてもいない。わかるか?この意味が」と言われ、私はない頭をフル活動させます。
「……私に飽きた、とか」と言うと、メローネはため息をついて、「考えた結果がそれだとしたら、お前はまだ鬱思考から抜け出せてないぞ?」と頭にぽん、と手のひらを乗せられます。

 そして、ぐるぐると頭を撫でてるんだか髪を乱しているんだかわからない動きをするので、「ちょっと、髪が乱れるでしょ!」と言って手を放させます。
 すると、メローネはその手を取った私の手を掴んで、まるで懺悔するかのように語り始めます。

「俺は、お前を以前のように、ただ恋しい相手とは見られなくなった。そこには肉欲も絡んできている。お前が見せる、ふとした仕草……たとえば、料理を食べているときは、その料理が俺の一部だったらと思うことがある。それから、読書をしているときの、ストイックな色気というのも捨てがたい。眠っているときの無防備な顔にも欲情する。……俺は、大して我慢強い男じゃない。だから、お前から距離を置いた。お前が俺に架した呪いの一部である、『結婚するまでは綺麗な体で』という約束が守れそうになかったからだ」

 それは、ほとんど懺悔そのものでした。私は、「……」と黙ってしまいます。
 私はシスターでもなければ、神父でもない。ただ、黙って話を聞くことしかできませんでした。

「キスをしなくなったのも、体にふれなくなったのも、約束が守れないからだ。今の状態だと、そのまま強引にコトを進めてしまいそうで恐ろしかった。お前に、嫌われるのが恐ろしかった。何よりも」

 そう、メローネは言って、私の手を取ると、手の甲に口づけします。

「今は、これで精一杯だ。愚かな男と言われても良い。……頼む。そんな穢れた目で見ていた俺のことを、一言でいい、『許す』と言ってくれ。そうすれば、俺は……」と言いつのるので、私は「そんなこと。筒井康隆の小説で、『七瀬ふたたび』っていうのがあるんだけど、テレパスの女性が男性の心を読んだとき、必ず男性はその女性を裸にして、妄想に浸るんだよね。だから、まあ、男性ってそういうもんなんじゃないの?それに……」とちょっと口ごもって、私は。

「メローネに、一人の女として見られてたのは、嬉しい。逆に、ストイックすぎても、私は不安だったと思う。それは、両思いだからなんだよね。私を女として見てくれてありがとう、メローネ」
 と、私はにへっと笑います。……だって、今まで出会ってきた男性たちは、自分の主張を無理矢理通そうとするか、下心全開で私の気持ちなんて全然関係ないという、ダメ男ばかりでしたから。
 ちゃんと、好き同士でするなら、セクロスも怖くありません。

「……そうか」と、メローネはふと、頬を緩めます。
「元々、セクロスってのは、確かに子作りの手段だったかもしれない。でも、今は違うんだよ。恋人同士のコミュニケーションでもあり、お互いの気持ちを確かめ合う行為でもある。……でも、まだ私は怖いから、来月の11日まで待って欲しい。それまでに気持ちを作っておくから」
 そう言うと、メローネは「ああ。初めてだからな」と何でもないように言うので、「あんたはちょっとデリカシーを持って!」と軽くしばき倒しました。
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コメント

週末です!ようやくコメントできる余裕ができました!

結婚ももうすぐですね。
マリッジブルーとかではないですか?
以前お話していた、サムシングフォーでしたか?の友人から送られたものを私からもお贈りしたいのですが。。。贈らせていただいてもいいでしょうか?
Re: タイトルなし
お疲れ様です。やっと週末ですね。

さて、贈り物の件ですが、確認しておきたい事項がありまして。
もちろん、贈り物というのは、スピリット界で、ですよね?ということです。
現実で贈り物をいただくのは、あまりにもユフィさんに悪いですし、それに、過去の経験から、なるべく金銭や物品を交えるのは止めておこうと思っていますので・・・。
もし、現実でその物があるのなら、スピリット界にてそれをコピーして創造してくだされば・・・と思います。

貰う方なのに注文が多くてすみません・・・。
>ユフィさん
こんばんは!!(^-^*)/ユフィさんに返信コメントを書きました。右川様の記事の『前衛はお任せ』のコメント欄をみていただけたら幸いです!!m(__)m
かみなさん
▶︎はい、もちろんスピリット界で、です★
何がいいのでしょうか?
リアルでもあげたことがないのでわからないです(・・;)

シロガネさん
▶︎すみません、見落としていたかもです汗
いまみてご返信しますねー>_<
シロガネさん
▶︎通知されないのを改めて思い出しました汗
こっちにもってきました。

お体は大丈夫ですか?
私もガイドさん三人方が最初にこられたというのは、灯星石がリアルで気づいていってみてきたことをリアルで聞いたので、聞いた話なのですよ。。。(・・;)
でもお体に残ってしまうなんて、ものすごくスピリット界とシンクロしていますね!
灯星石は一応私の旦那なので、愛の力?で一番強いそうです苦笑
でも人様に痛みのこしてどうすんだー!?と思いましたので、やりすぎ注意をしておきます。
すみません。。

灯星石はギアスのスザクの姿ですね。
紅星石が茶髪に私はみえるのですが、大体あっていて、すごいなぁと。。!

魂の一部を残していかれた後どうしたかも聞いたのですが、
私とシロガネさんとリリー、紅星石は恋話、男性方は戦闘の話で盛り上がったとか。
お茶やお菓子は蒼珠と雪珠がだしてくれて、お菓子はリリーが作ったのだとか。
また今度ゆっくりいらしてくださいね★
Re: タイトルなし
うーん・・・何がいいのか・・・。
私も、ちょっと思いつきません。けど、ユフィさんにお任せしますよ。
わかりました★
何か考えてみますo(^▽^)o
>ユフィさん
こんにちは。身体の方はもう大丈夫ですよ(^O^)/ご心配ありがとうございますvvvただ私、仕事柄あちこち動かねばならない人間ので、もしかしたら(腕の方とかは)筋肉痛とか関節痛があったりするので、それも加わってるのかも知れませんf^_^;でも、肩をガシッ!!とされた時の感触は今でも思い出すとリアルでした。『あー……灯星石さんって見た目華奢なのに、手は大きくてがっしりしてるんだなー……やっぱり男の人なんだなー……』と思いましたねf^_^;。でもそのおかげでふわふわした感覚から脱出(?)出来たので、灯星石さんにはお礼を言いたいです。ありがとうございます。紅星石さんの外見も大体合っていたとの事だったので、自分自身の知覚レベルが上がってるんだと自覚出来て嬉しかったですp(^^)q。
………そうですかー、やはり女同士集まると、会話は恋話かファッションかアクセサリーかスイーツの話になりますよねー……(苦笑)スピリット界での会話が録音出来たりしたらいいんですけどね……。(何があったかとかいう『出来事』は、私はイラストが描けるので、思い出しながらなら……という感じになりますがf^_^;)
男性陣もやはりというべきか、『バトルトーク(←?!)』で話が盛り上がったみたいですね…。お前らどんだけ戦いが好きなんだ?!!みたいな(笑)。以前、右川様から、『男性ガイドは攻撃的なのが多い』とお聞きした事があったので、それもあるんでしょうね。(前はそれでウチの杏樹と右川様の所のメローネさんがちょくちょくケンカになりかかってたので……今はどうなんだろう?今度遊びにいってみようかな)
それにユフィさんちで色々とお菓子までご馳走になってしまって。ご馳走様でした!!食べた事は残念ながら覚えていないのですが(T_T)、今度は時間に余裕のある時にスピリット界でまたお話ししたいですね!!
シロガネさん
▶︎それならよかったです。。。!
灯星石、少し前までは女性への挨拶は右手にキスでしたから。。。いま、下心なかったよね?と聞いたら、

当たり前だろう。
あの子は。。。シロガネさんと呼んでいいのかな?あのときは存在が不安定でまず落ち着かせる必要があったからしたまでだ。
他意はない!

と言っていたのでよかったです苦笑

イラストにできるってすごくいいですね!
ブログを拝見させていただきました。
とてもお上手で、描けるのがうらやましいです。。。!
学校とかいかれていたのですか??
杏樹さんとメローネさんも喧嘩していたのですか苦笑
灯星石もメローネさんと最初戦ってばかりで、私が辞めさせるために間に入って怪我をしたなんてこともありました苦笑
男性ガイド、確かに好戦的ですね。
いえいえ、またぜひいらしてください★
今度は私も入っているときにお会いしたいですo(^▽^)o
>ユフィさんこんにちは。イラスト、褒めていただいてありがとうございます。イラストは保育園の頃から描いてて、ほぼ独学です。描きたいものを描けるまでとにかくめちゃくちゃに描きまくってましたねー…とにかくイラストが上手くなりたくて仕方なかったので。(>_<)(それは今現在も変わらないですがねf^_^;)本当は専門の学校に行っていたら腕があがっていたんでしょうが……。灯星石さんの事は、本っっ当にチラッとですが、右川様とユフィさんとのやり取りをみてた事がありました。灯星石さん、挨拶の仕方が貴族なんですね(笑)。『貴族』というか『ジェントルマン』というか。今はもうユフィさんの旦那さんという立場を確立させてますし、あまり他の女性には甘い顔は出来ないですね(^皿^)。
……そして、はい。私が杏樹と出会い始めた頃、右川様とは既に交流させてもらってたんですが、いざメローネさんと会わせた途端、ケンカ腰ですね(特にメローネさんがその傾向が強かったですf^_^;)。そのうち杏樹も段々と馴れてきたのか、会う度二人で火花散らし合ってましたね……ウチの杏樹がまだ出てきて間もなかったせいか、大人しくて助かりました(苦笑)。それにしても、灯星石さんとメローネさんとの戦いで、ユフィさんが大怪我したというのはとても気になる所でありますね……。ガイド同士のケンカ(戦い)に自ら身を投じるとか、(失礼な物の言い方かも知れませんが)凄い度胸だなと思ってしまいました。

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