町内バス運行決定!と、姫様のストーカーその後 | 魔法石の庭3rd

町内バス運行決定!と、姫様のストーカーその後

 ……じつは、スピリット界関連のことで、大がかりなことを考えているのです。

 名付けて、「おらの町にバスが来た!」計画。そう、町に銀河鉄道みたいに浮いて走るバスを作ってしまおう、という計画です。
 だって、アルテミスに来るお客さん、皆さん、そろって「ああ、疲れた」って言うんですもん。そりゃそうですよね。普通に歩いてきたら、ただでさえ町外れの山の麓という辺鄙な場所にあるのに、疲れてしまいますよ。

 なので、バス停はアルテミス前と、隣町前、そしてうちの漁師町スーパー前に設置したいと思います。

 運転手は、町で雇うことにします。ただでさえ、田舎町だから働くところないもんね……。これで、少しは町も賑やかになってくれたらと思うのですが。

 ちなみに、運賃は無料。まあ、最初は試運転ですから。田舎の漁師町とはいえ、一応「村」ではなく「町」なので、人は結構いると思います。えーと、人口何人までが町だっけ。さらに、拡大すると「市」になるんですよね。
 そもそも、うちの町の名前すら知らないし!色々と不安ですな。

 運転は、2月から……ってもうなってるじゃん。あやや。
 一応、今は朝7時、昼12時、夜19時、夜1時(アルテミスの終わる時間だからね)とアルテミスを起点にして運転しようかと思いますよ。

 で、軽く面接をしたのですが、半分酔っ払ってるおっちゃんしか来ない……。たぶん、おっちゃんたちは冷やかしだと思うので、若くてちゃんとした受け答えをした、眼鏡をかけている無造作ヘアっていうんですか?髪がくしゅくしゅっとしている男性に運転をお任せすることにしました。
 なかなかの美男ですよ。うふふ。これでおばちゃんたちのハートもわしづかみです。

 スピリット界に車ってあるの?と思うかもしれませんが、あります。
 でも、人間はテレポートや空を飛ぶなどの他に便利な移動手段があるので、趣味でしか使う機会がないだけです。

 あ、それと、姫様のストーカー、解決しました。

「あ、私が鍵を閉めるので、赤毛さんは先に出ていてください」と姫様が言って、赤毛は「そう?あんまり根を詰めないでね。じゃあ、また明日」と出て行きます。

 そして、しばらくした後、一人の男が調理場に入ってきました。
 姫様は、煮込み料理のガスを消して、鍋を火から下ろして、ふう、と一息つきました。
 男は、姫様の肩をとんとん、と叩くと、振り返った姫様にナイフをみせました。

「大声をあげないで!……君が好きなんだ。いや、返事はもうわかってる。強がらないで、俺の胸に飛び込んでおいで」と、気色の悪いポジティブシンキングで言うので、姫様はきっと男を睨み、「知りません!職場にまで押しかけて!そういう人は私は好きにはなりません!」と言って両手を広げます。
「どうぞ、勝手に刺してください。私はあなたのものになどならない。それなら死んだ方がましです」

 男は逆上して、「君がそんなに強情で愚かな女だとは知らなかった!騙された!」と言って、姫様に向かってナイフを突き立てました。

 ……が、しかし。ぱあっと姫様の体が輝き、数枚のお札と共に、姫様の体がかき消えます。
「!?」と男が戸惑っている間に、私とスーパーマン、そして後ろに赤毛、一番後ろに姫様がなだれ込みます。
「今までのはあなたの妄想。あなたは、妄想の中の姫様にすら嫌われた。本当はわかってるんでしょ?好きになんてなってくれないって」と私が言うと、男は「うわあああああああああ!」とナイフを振り回します。
 しかし、珍しく笑わずに無表情のスーパーマンが、調理台を飛び越えて、あっという間に男を押さえつけます。

「……君に同情などできない。刃物で女性を威嚇する行為自体が愚かな行為だからね」と、スーパーマンがぐっと腕を逆側にねじって、ごき、という嫌な音と共に男の関節が外されました。
「いいかい?もうこんなことをしてはいけないよ。君にはまだ、妄想の中の彼女から否定されることがわかっていた。ここで逃がしてあげよう。そして、もう姫様に近づいてはいけない。一度してしまったことはもう二度と許されないんだから」

 スーパーマンに関節を外された男は、がっくりと肩を落として、ふらふらと出口まで歩きます。赤毛が姫様をかばうようにして、後ろに隠しました。
「……俺のアイドル、さようなら」と、男は最後に言って、出口から出ていきました。

「はあ、はあ」と、姫様が呼吸を乱して、がくりと膝をつきます。
「姫、大丈夫?」「姫様、怖かったですよね。もう大丈夫ですよ」というと、姫様は弱々しく頷きます。

 スーパーマンは、まだ険しい顔をしています。いつも、何も考えてないんじゃないかと思えるほど爽やかに笑っているガイドなので、ちょっと心配になります。
「スーパーマン……もしかして、まだ脅威は去ってないとか?」と言うと、「ああ……違うんだ。そういえば、僕の友人にも彼まではいかなかったけど、同じような人がいてね。ちょっと、彼のことを思い出してしまった」とスーパーマンは言います。

 姫様、トラウマにならなければいいんですけどね……。
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コメント

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Re: タイトルなし
スーパーマンは正義の味方ですよw
でも、前みたいに暴れたおっちゃんと外で乾布摩擦とかしていたので、コミカルな方が先走っていますが。

お千代ちゃん、元気そうでよかったです。
お父さんとお母さんも、大事に至らなくて良かったですね。
村社会は、閉鎖的ですからね。まあ、何もお礼がなくても、ヘミシンカーさんたちは動くと思いますが。
お千代ちゃんがまた来れるようになって良かった。
それに、あの時、シロガネさんたちがタチの悪い二人組を見つけていて良かったです。

山犬の親子ですか・・・。
そっちの方の報告もお待ちしています。
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Re: タイトルなし
うーむ。考えさせられる出来事ですね。
人間は、人間の事情があって動物を狩る。動物は動物の事情があって人間を殺す。
でもまあ、村の人はやりすぎましたね。それこそ「山狩り」でもしたんでしょう。

でも、山犬さんの子供が無事で良かった。
それだけが救いですね。
山犬さん親子も、シロガネさんのところに身を寄せることになったようですし、お母さんは残念でしたが、それだけでも良かったかと。
シロガネさんも、お疲れ様でした。でも、「首を突っ込むな」と言われても、私もその状況なら動いているところですよ・・・。仕方ないですね。
とにかくスピード解決で助かった、というのが正直な感想です…。人間が動物を、動物が人間を、という問題は、世界中巻き込んで論争したとしても、一生『これで万事解決!!』みたいな解決策はないわけですし……。しかも山犬はかなりの期間、村の畑を襲っていたし、さらわれた期間も開いていたので、『もしかしたら子供さんも奥さんも……』という最悪のパターンは私の頭の中に既にありました。でも、子犬は無事救出出来たし、お父さん(山犬)もあれ以上暴れさせずに済みました。……ほんとはお母さんも助けてあげたかったですけどね……。たまに精神を集中させて向こう側の様子を見てみると、子犬は相変わらずコロコロと走り回っていて、とても可愛かったですvvv一方、お父さん山犬の方は、まだまだ完全に私達には心を許している状態では無い感じでしたが(当たり前ですが)、遊んでいる我が子を見守っている姿は貫禄がありましたね。
あとは、誰彼構わず襲わない様に、山犬の周りには最低限の結界を張って置こうとは考えています。(お千代ちゃんが遊びに来る事を考えて)
Re: タイトルなし
ルーアンさんもリンさんも、もう帰ってきたでしょうか?
うちの店でよかったら、ガンガン愚痴こぼしちゃってください。

ブログについては、まあ、困った人もいるわな、という感じですねえ。
こういった精神系ブログやってると、しょうがないという面もあります。私も色々書いてますからねえ・・・。

山犬さんたちのことは、これから考えていけば良いですよ。
とりあえず、村の人もシロガネさんの提案に納得したわけですから。
ツンツンだった態度がデレてくると、それはそれで良いものですしね。
いつか、山犬さんが心を開いてくれて、山犬さんをもっふもふできると良いですね!
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Re: タイトルなし
大丈夫ですよ。きっと二人とも、何か用があるんです。
なんだか、シロガネさんはいつも、「ガイドがふらっといなくなってしまうのではないか」という考えが固まってしまっているようですね。でも、私だって姫様がいなくなってしまった時は、ちゃんとした理由がありましたし、お二人が何の理由もなくいなくなる、ということはないかと思います。

調べてみたら、山犬って、野良犬とかの他に狼という意味もあるそうですね。
狼だったら、モロと同じですね!いや、モロより大きいらしいですから、それなりに年齢を重ねた妖怪だとは思いますが。

イラスト、拝見しました!
ルーアンさんは、そういえばゲームの紹介でこういう人いたな、と。ダンディですね。
リンさんは、思った通り、ちょっとやんちゃっぽい感じですね。神様なのに・・・。一番強くて年齢も若そうなリンさんが一番精神年齢が低いというのも面白いですね!

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