めちゃめちゃモテたいっ! | 魔法石の庭3rd

めちゃめちゃモテたいっ!

 部屋にいた、黒いもやもやした物体ですが、今日の朝方、のっそりと黒い百眼みたいな出で立ちの妖怪?みたいなものが私の前を横切ったのを最後に、見えなくなりました。
 どうやら、出て行ったようです。真理矢の結界が効いてたのか……。

 しかし、こんなに急に霊が見えるようになるとは……スピリット界の力、恐るべしです。でも、私の場合、「見える」といっても一瞬だけで、「え?」と二度見すると、もういない……という感じなんですけどね。

 さて、スピリット界に飛ぶと、私の姿は森薫の世界によくあるような、レースや模様をふんだんに使った、オリエンタルチックなローブと、これまたオリエンタルなじゃらじゃらしたアクセサリーが付けられています。
 現実でこんな人見るのは、チベットとかだけだろ……という感じの。

「真理矢、私の姿、これでいいの?」と聞くと、「ええ、よくお似合いです」と返事が返ってきます。ちなみに、真理矢はブレザーのスクールガール姿です。

「確かに、私はもろに東洋人系の顔だけど……でも、中国人と日本人はまた違ったような。日本人はモンゴル系の顔なんだよねえ」と、私はつぶやきます。
「はあ。しかし、こっち側ではどんな美女にもなれるのですから、元の顔はあまり変わらないような気がしますが……」と真理矢が言うので、「わかってない。元の顔が美人な方がいいじゃん!今、ハトムギ化粧水とニベア、そして唇はオリーブオイルパックで整えてるっていうのに!」と叫びます。

「うーん……でも、姉様は元々も美人だと思いますよ。辛口で見ても、普通の顔ではないでしょうか」と言われ、私は「普通ってなんだ?」と思いました。
 なにせ、私の周りの友人たちは皆、雑誌の読者モデルに選ばれるほどの美人ばかりだったので、いまいち「普通」というのがわからないのです。贅沢な!と思うかもしれませんが、ナンパでは必ず友人が話しかけられる、ということが繰り返されると、「男って……」と思ってしまいますよ。

 ちなみに、ルームシェア時代、「無料でテレビ点検します!」という業者が来た時に、その業者が「ドラマとか観ない?このコースに入れば海外ドラマ見放題で……」とセールストークを初めてうんざりしていたのですが、「私たち、そういうの興味ないので……」と断ると、何故か「二人とも、どういうタイプの男性が好き?」という話になり、「ここに電話番号書いてあるから……」と名刺を出してきて、なんとナンパ。友達は確かに美人だけど、あわよくば私もでハーレムかい!と思いました。
 友達が、薬指の指輪に気づいていて、「奥さんに悪いですよ~」といって受け取らずに済んだのですが。

「はあ……顔のこと考えてたら、どうでもいいこと思い出しちゃった」とため息をつくと、真理矢が「とりあえず座りましょう。久しぶりに僕がお茶を入れますので」と応接間から出て行きました。
 私は座って、「人からはよく、『清楚系だよね』って言われるけど、それって地味な女を褒める常套句だしなあ。ああ、くよくよ」としていると、「……まだ気にしていらしたのですか」と真理矢がワゴンを押して戻ってきます。

「大丈夫です。僕が保証します。姉様はお美しい方ですよ」と、真理矢がにっこりと笑います。……まぶしい。くそう、真理矢の美貌でそんなこと言われてもなあ。

「だってさ、真理矢もメローネも美形じゃん。私だけ中の下じゃん。そんなの寂しいんだもん。つまんないもん」とふてくされると、「まあ、一杯お飲みになってください。落ち着きますよ」と、ハーブティーらしきお茶を出してきます。

「……ありがとう」と言って、私はちょっととろみのあるようなその水面を見つめます。いつもよりさらにブスに映るその顔が見たくなくて、ふーふーと水面を吹きます。
「……姉様」と後ろから声をかけられ、振り向こうとしたその瞬間に、ちゅっとほっぺにキスされました。
「僕は、姉様が男性にモテなくて良かったと思っています。現実で何人も彼氏がいるような人では、僕が嫉妬して身が保ちません。モテるのは結婚する一人だけでいいんですよ」と言われ、私も少し落ち着きました。

「まあ、確かに、美人の叔母みたいに、男性をとっかえひっかえとかはしなくていいけど。そうだよね。一人だけ、私の顔がストライクって人がいたら良いよね」と言って、私はハーブティーをすすります。
「でも、姉様は女性にモテますよね。過去世のこともあるかもしれませんが」と真理矢がぶーらぶーらと私の体の前で手を組んで、私ごと揺らして遊びます。
「そうかな?……確かに、現実でも友達に告白されたりしたけど」と言うと、「ほら。それに、まるっきりモテないというわけでもないでしょうに。男性に声を掛けられたことも多いでしょう」というので、「それは、おじさんからでしょ?百歩譲って同じくらいの年の人にも声を掛けられたけど、そういう人って他の女性にも声かけてるし」と私はふてくされます。

「ふふっ」と真理矢が笑うので、「何?今笑う要素あった?」と聞くと、「いえ、姉様の良いところを知っているのが僕とメローネだけで良かった、と思っていたんです」と真理矢は言います。
「私がモテないのはどう考えても男共が悪い」と私が言うと、「ええ、その通りです」と意に反してマジレスされます。そこはツッコミ入れてよお!

「まあ……だからってモテたいってわけでもないんだけどね。ただ、自分の納得のいく顔にはなりたい。永作博美みたいに老けない顔が良い」というと、「こっちの世界では老けないではないですか。現実は仕事だけと割り切って、あとはスピリット界に降りっぱなしということも……」と真理矢が言うので、「待って。待って。使えなくもないけど、私まだ現実に夢持っていたいから。まだ結婚諦めてないし、仕事も今の仕事じゃ駄目だってわかってるし。私、まだ頑張れるから」とそれを止めます。

 モテたい!でもモテたくない!どっちやねん!って話ですけどねえ。あえて言うなら、私のタイプの人にもてたい。
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コメント

灯星石とアクアに膿出しを頼んだ状態で、一人の男の友達と会ったのですが、結果彼氏になりました。
簡単にいうと、彼は途中、暴走しました。
とまりましたが。
で、なんとなく触られるのを知っている感じがする。。。暴走といえば灯星石と思って心で聞いてみると、その人のなかに灯星石の魂の一部がいて会話ができました。
私が変なのか、それとも事実なのかわかりません。
前に真理矢ちゃんかメローネさんの魂の一部が入った人を好きになるのかも。。。みたいな会話をされていたので、ここに書いてみました。
正直、どう思われますか?
Re: タイトルなし
下手なことは言えないので、話半分くらいに聞いてください。
まず、その男性とは、何回かデートや家に呼ぶ等したのでしょうか?初めて二人きりになって暴走したのなら、ちょっと危ないと思います。体目的というか。
体の中に灯星石さんの一部があっても、それが「暴走した灯星石さん」だったらどうでしょう?体だけではないとはいえ、毎回そういうことになったら、ユフィさんも疲れ果ててしまうのでは?と思います。
まあ、マイナスの意見ばかり書いてしまいましたが、ユフィさんの力は確かですから、そのお方が信じられると思うのなら、ついていくのもアリですね。
なんにせよ、ユフィさんが後から考えて「この人で良かった」と思える人であると良いですね。
コメント、ありがとうございます。
そうですね、もう少し様子を見て考えたいと思います。
Re: タイトルなし
ユフィさんは大丈夫ですよ。
ゆっくり考えて、答えを出してくださいね。

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