お風呂ではダメよ | 魔法石の庭3rd

お風呂ではダメよ

 数日前になりますかね……。
 石の写真を見ていたら、何かつるっとしたものが口の中に入ってきて、それを飲み込んでしまう感じがしたのです。
 わかりやすく言うと、冷たいあめ玉を飲み込んだような……。そんなに大きなものではありませんでした。

 で、その後風邪を引いて寝込んでいた訳ですが。
 悪い物を飲み込んだ……訳でもなさそうなんですけどね。何を飲み込んだんでしょうか?私。風邪は膿出しだったのか?

 さて、スピリット界では、ちょっと弓の練習をして、風と雷と水を操れるのをいいことに、色々試したりして(もちろん、それは道場の中ではなく、外で、です)。
 へー、こんなこともできるんだ?みたいなことをしたりして、館に戻ると、汗を流そうと、久しぶりに館の露天風呂に入ることにしました。
 
「真理矢も一緒に入ろうよ?」と誘うと、最初は「いえ、ここ(脱衣所)でお待ちしています」と言っていたものの、どうも視線が泳いでいるので、動揺してるんだな、と思って「そんなこと言わずに。ほら!」と制服のスカートをずりっと下ろすと、「ひゃ!……もう姉様!」と怒ってきます。うん、怒った顔も美人だなあ。

 お昼の露天風呂は、誰もいなくて貸し切り状態。「……そういえば、水道代とか払った記憶ないんだけど、このお湯ってどこから来てるんだろう?」と思ったりしましたが、スピリット界に現実を持ち込むのは野暮かも、と考え直したり。

「姉様、お風呂の温度はいかがです?少しぬるめにしましょうか?」と言われましたが「うん、平気。ちょうど良いよ」と返します。冬は寒いから、ちょっと熱めの方が良いんですよねえ。
「現実でも毎日入ってるけど、スピリット界で入るのは2回目かな?作るだけ作っておいて、放置してたからどうかと思ってたんだけど……平気みたいだね」と私は広い湯船に体を沈めています。
「僕が姉様と出会った頃にはもうできていましたからね」と真理矢が言うので、「あー……一回目といえば……」と、メローネとまだ恋仲でなかった頃、一緒にお風呂に入ることになったのを思い出しました。……しかし、恋仲でない間柄で一緒に風呂に入るように誘うって言うのは、メローネの性格からしてどうなのかな?と思うと、あの頃既にメローネは私に恋していたのかも……。

 恥ずかしくなってきたので、これ以上考えるのをやめます。私が黙ってしまうと、真理矢もそれ以上突っ込んで聞いてこなかったので、静寂がおとずれます。
 ぽちゃん、と水の跳ねる音だけが聞こえ、時々真理矢がお湯を肩にかける、ぱしゃんという音がやけに大きく聞こえます。

「……姉様……」と、真理矢がぴたっと背後にくっついてきます。いきなりだったので、私はびくっと反応してしまいました。
「真理矢、お風呂では……」と一応止めたものの、「メローネ様とはできて、私とはできませんか?」と若干悲しげに言うので、「あーもーいいよ。好きにして」と体を委ねます。

 そこからはまあ、いつも通り、触り合いをして、その、まあ、性的に満足したわけですが。
 息が荒い中で、私は頭がくらくらするのを感じます。
「あ、やばいかも……」と思った瞬間、私はばしゃんとお湯の中に倒れ込んでしまいました。

 真理矢が何か言っていますが、お湯の中なのでわかりません。呼吸はできています。ただ、お湯に入ったな、ということだけはわかります。

 そして、ざばっと私の体を抱え上げたのは、真理矢でした。私より細くて、華奢な体つきの真理矢ですが、さすがは龍。力はそれなりにあるようです。

「姉様、すみません。私が無理強いしたばかりに……」と、脱衣所に運んで、とりあえず水分をぬぐって服を身につけさせてくれます。
「あー、そっか、私、のぼせたんだ……」と思うと、なんだか情けなくなります。

「このままベッドにお運びいたします、姉様は少し休まれた方が良いですよ」と言われ、そこで初めて、私は真理矢が自分は何も身につけていないことに気づきました。
「真理矢、あなた、自分の服……」と指摘すると、真理矢もはっと気づいたようで、「あ、その、これは……すぐ着てきます!」と、私をすのこに寝かせて、急いで自分の服を身につけます。良かった。このままだと、真理矢に素っ裸のまま館を疾走させるところだった。そんなのソクラテス(だっけ?)だけで十分です。

 そのまま私は自室のベッドまで運ばれたのですが、メローネが「お前たち、何をしていたんだ?」と何もかも見抜いたように言うので、「えーと、遊んでた……かな?」と曖昧に誤魔化しておきました。
 スピリット体ってのぼせるんですね……。それとも、セクロスしたから?わかりませんけど。
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