ハイスペックな男 | 魔法石の庭3rd

ハイスペックな男

 久しぶりに、メローネと二人きりです(真理矢は修行中)。

 二人きりですることといえば、一つ……なのですが、今は禁欲期間。我慢してもらいます。
 その代わり、膝枕を要求されました。膝枕……メローネの体重だと、足がしびれてつらいんですけどね。
 まあ、30分くらいなら良いだろうと了承。「ん」とぽんぽんと膝を叩いて、そこに頭を乗せてもらいます。

 うちの猫が5kgくらいなのですが、30分ずっと乗っていられると足が痛くなります。猫で5kgって結構おデブなんですよね。でも、猫の間では、デブの方がモテるそうです。=餌を沢山取れる優秀な猫ということですから。去勢しちゃってますけどね。

 メローネの頭は、5kgはないので平気でしょう。スピリット体だし、いざとなれば重力を操ってしまえば。
 メローネは、黒い瞳を閉じて、静かに息をしています。私は、そのままワイドショーからドラマの再放送へとテレビを観ています。スピリット界にテレビ局なんてあるの?という話ですが、現実のテレビとリンクしています。多少の誤差はあるようですが……(時々5時くらいに相棒やってたり)

 でも、つい、メローネの髪を触ったり、胸に手を置いたりしています。
「メローネって意外と甘えん坊なところあるからなあ」と、くすりと笑ったり。ホント、男は、いつまでもヒロインを守るヒーローでありたがるものです。
 その癖に、女に甘えたがりです。少しずつ「これぐらいなら許される?」ということを試すようなことをしたり。そんなことしなくても、好きな人には大抵のことは許してあげるのにね。

 ごろんと寝返りをうって、お腹側に顔を向けたメローネが、「……獣の匂いがするな」と言います。私は、最初、なんのことかわからず、きょとんとしましたが、思い当たって、「最低!」とメローネの頭をベッドに落とします。
「生理の時の女は獣の匂いがするからすぐわかる」と、メローネが再度言うので、「そういうこと言うな!」と枕で何発か叩きました。

「……しかし、どうして女は生理を隠したがるんだ?血なんて見慣れているだろうに」と言うので、「そういう問題じゃないんです-。デリカシーの問題なんですー」と口を尖らせます。
「しかし、男に協力してもらうのなら、きちんと生理のことを勉強させた方が良いんじゃないか?生理前は気が立つとかな。男も、わかっていれば少しは協力的になるだろうに」と言われ、「それは、正論なんだけど……内臓が毎月出てくるんだよ?しかも子宮の。それってなんか、恥ずかしいじゃない」と髪をいじりながら言うと、「セックスしている間柄でもか?」と言われ、「だから、真理矢に生理の仕組みを教えた時に追い出さなかったでしょ。あれが私の限界点」と説明すると、「……やっぱり女のことはよくわからんな」と首をかしげられます。

「はん。デリカシーのないメローネにはずうっとわからないことだろうけどね!」と言うと、「しかし、ナプキンを持ち歩いていて、病院の受付にナプキンをうっかり提出したお前に言えることか?」と言われ、「あれは事故なの!ちゃんと男性に見つかる前に素早くしまったし!」と痛いところを突かれて言い訳します。

「……止めよう。せっかく二人きりなのに、このまま生理談義で埋まっちゃうなんて嫌だし」と私が和解案を持ち出すと、「仕方ない」とメローネも賛同します。
 そして、膝枕続行。あれー?もう30分経った気はするけど。

「しっかし、私たち、二人きりだとあんまり建設的なこと話してないね」というと、「建設的なことを話すだけが何も良いわけでもないだろう。くだらないことを言い合って、時にケンカをするのがカップルというものだ」と言われます。まあ、そうなんだろうけど。

「そう考えると、カップルと夫婦ってあんまり垣根はないね。まあ、夫婦だと建設的なこと話さなきゃいけない場でもあるけどさ。でも、スピリット界だったら、子供の面倒とか見ることないし、一層恋人との関係があまり変わらないような」と私は言います。
「夫婦でも恋人でも良いだろう。ただ、一生を添い遂げるのなら、夫婦であった方が楽なだけだ。お前はそのつもりだろう?」と言われ、「まあ……現実の男にはあまり興味を持てないのも事実だけど」と私は言います。
「ふん。現実の男で、俺よりスペックの高い男なんていったら、一生結婚なんてできないぞ?」と言われ、「そりゃそうなんだろうけど、その自信がむかつく」と返します。

「そういえば、前、島田紳助がまだテレビに出てた頃、伸介が言ってたんだけど、『高身長・高学歴・高収入』ってことでアンガールズを女の子に紹介してやったって言ってたなあ。確かに2人ともそうなんだろうけど」と言うと、「言葉の罠だな。確かに、『イケメン』とは言っていない」と返してきます。
「メローネはイケメンだけどさ、イケメンから見た世界ってどうなのよ?」と聞くと、「……過去世で散々モテたお前が言うか?はっきり言って、心に決めた人間がいるのなら、モテようがなんだろうが邪魔なだけだ」と、イケメンらしいことを言ってきます。くっそ。言ってみたい、「モテすぎて邪魔だ」と。

「天は二物を与えずっていうけどさー……メローネは強くてイケメンなわけじゃない。思いっきりそのことわざって嘘だよね」というと、「強いのは、何も最初から才能があったわけじゃない。軍隊に徴兵されて努力した結果だ。忘れるな、努力をしたものは秀才、そして努力を楽しめるものが天才というものだ」と言われました。

 ふーん……。私も1物も与えられてないし、せめて努力ぐらいはしないとねえ。しかし、色気のない会話だ。
にほんブログ村 哲学・思想ブログ スピリチュアル・精神世界へ
にほんブログ村
スポンサーサイト

コメント


管理者のみに表示